2024 ALL JAPAN EV-GP SERIES [ROUND 6] ~筑波サーキット~
最終戦、今期最多19台出走。年間ドライバーズランキング総合3位達成!
2024全日本EVレースシリーズ今季最終戦となる第6戦が、10月20日(日)茨城県の筑波サーキットで行われました。
全日本EVレースは日本電気自動車レース協会(JEVRA)主催のシリーズであり、地球温暖化防止とEV産業の発展へ繋げるEVの技術向上を目的としています。
当社は日本電気自動車レース協会の協賛会社及びEV用急速充電車『T救号』の開発メーカーとして2013シリーズから参戦しています。
EV急速充電車『T救号』はEVレースシリーズ参加者の皆様へ急速充電サービスを提供しています。
画像提供:日本電気自動車協会、レーサー鹿島様
今期最終戦は筑波サーキット。10月も終盤だいぶ涼しくなった秋空の中のレースとなりました。
エントリー台数は今期最多15台を大きく更新する19台!最高峰のEV-1クラスについては、すでに総合優勝を決めているテスラモデルS Plaidを駆る#23KIMI選手を筆頭に、初参加となるテスラモデル3の#17TAHARA選手、前レースに引き続きの登場となるIONIQ5Nの#3CHOI選手と#45柴田選手、前レースまでテスラYで参加していたJoe選手が、テスラモデルS Plaidにスイッチし参戦。加えて4度のEVチャンピオンの実績を引っさげ地頭所選手が#321テスラモデル3で復帰!このEV-1クラス6台の熾烈な戦いに大注目です。#88東洋電産リーフe+と熱戦を繰り広げていたトヨタ・MIRAIは、EV-Fクラスに#104田辺選手・EV-Pクラスに#105高野選手の2クラスでエントリー。最終戦も参加している#89渋谷選手のホンダeとの戦いも含め、#88東洋電産リーフe+とのせめぎあいが見どころです。EV-3クラスには#30マツダMX-30塚本選手が2022年最終戦から2年ぶりとなる久々の登場となります。こちらもどんな走りを見せるか楽しみです。
午前 10:05に始まった予選。#88東洋電産リーフは、決勝に向けたバッテリーマネジメントに注視しつつ・調整しながらの走行で15番グリッドを獲得。1stグリッドはやはり#23のKIMI選手。他を寄せ付けないモデルS Plaidの圧倒的なパワーを見せつけています。同様にモデルS Plaidを駆る#524Joe選手でしたが、高出力を誇るモデルS Plaidは第2ヘアピンでスピンクラッシュ。無念の戦線離脱となりました。同チームとなるモデル3の#321地頭所選手は安定した走りを見せ2ndグリッドを獲得。本線で上位を狙います。
予選を終えた各車両は、決勝に向け充電・冷却の為各ピットへ。
決勝に向け、東洋電産の移動式急速充電車「T救号」と「ICCインターナショナル」殿にて準備いただいた電源車を駆使し、各車共に充電を開始。T救1号は、蓄電容量の大きなhyundaiを主として急速充電を行いました。充電後は熱くなったモーター・電池の冷却に努め、来る決勝に備えます。また、今回は予選後のコース内でテスラの試乗会や、11周年を迎えるEVミニカートによるレースも行われ、こちらも大盛況となりました。
穏やかな秋空の中、午後16時を迎え、18台の各車両がそれぞれ決勝のグリッドへ向かいます。60km30LAPで行われる今期最終戦・決勝のスタートです。
15番手からスタートの#88東洋電産リーフe+は、前を行くライバル車に出来るだけ早い段階で取り付く為、15⇒10番手へ。虎視眈々と前を狙います。先頭は#23KIMI選手を先頭に、そのすぐ後ろを#321地頭所選手のモデル3が続きます。ピットスタートとなってスタートが出遅れた#3CHOI選手でしたが、猛烈な追い上げを見せ11LAP目に3位浮上。レース中盤の15LAP目にはとうとう#321地頭所選手を抜き去り2位へ!IONIQ5Nの驚異的な走りを見せつけます。
15LAP目に2位に躍り出た#3CHOI選手でしたが、終盤24LAP目に入ったところでついにパワーダウン。3番手で追いかけていた#321地頭所選手が迫ります。終盤に入るとこの長丁場の60kmレース、同様にパワーダウンする車が続きます。27LAP目に入ったところでもう1台のIONIQ5N#45柴田選手もパワーダウン。その後ろを走っていた#55モンド選手が5位に浮上。最終ラップ前の29LAP目には4番手を走行していた#17モデル3のTAHARA選手もパワーダウン。#55モンド選手が4位に!ファイナルラップに突入すると、27 LAP時には10秒の差迄迫っていた先頭の#23KIMI選手に#321地頭所選手のモデル3が迫ります。
勢いに乗った地頭所選手。少しパワーダウンを見せた#23KIMI選手を第3コーナーでついにオーバーテイク!大逆転で#321地頭所選手が見事優勝!総合優勝を決めていた#23KIMI選手は2位となりました。IONIQ5N#3のCHOI選手が3位。EV-2クラスの#55モンド選手が大検討の4位という結果となりました。#88東洋電産リーフe+は25LAP迄は#89のホンダeの前を行く7番手で粘りの走行を見せていましたが、終盤にリチウム温度がレッドゾーンに陥り、無念のパワーダウン。結果的には、#105ARIYAの折戸選手の8秒後に11番手でのフィニッシュとなりました。
今季最終戦。#88東洋電産リーフe+は上位ひしめく中粘りを見せ、素晴らしい走りを見せてくれました。今期はいろいろなトラブルもあった中で1戦(第2戦)欠場ともなりましたが、その後の奮闘でドライバーズポイント合計で東洋電産ドライバーレーサー鹿島氏が見事3位となりました!
EVレースにご協力頂いた皆様、そして東洋電産ドライバーのレーサー鹿島様。今年も1年間ご苦労様でした。そしてありがとうございました。
周回数:27 所要時間:34’26.113 平均速度:96.207km ベストラップタイム:1’12.165(9LAP目)
【2024 ALL JAPAN EV-GP SERIES EV-2クラス】
ROUND1 | ROUND2 | ROUND3 | ROUND4 | ROUND5 | ROUND6 |
もてぎ | 筑波 | 袖ヶ浦 | もてぎ | 富士 | 筑波 |
55km 11周 | 55km 27周 | 55km 23周 | 60km 13周 | 55km 12周 | 60km 30周 |
2024/3/10(日) |
2024/4/27(土) |
2024/6/29(土) | 2024/8/10(土) |
2024/9/28(土) |
2024/10/20(日) |
出走10台 |
出走15台 | 出走13台 | 出走11台 | 出走15台 | 出走19台 |
棄権 | 不参加 | 総合4位/2位 | 総合5位/2位 | 総合8位/2位 | 総合11位/2位 |
EV-GPを主催されている日本電気自動車レース協会様によるレース結果をまとめたYouTubeビデオです。予選から決勝までのレース当日の様子をまとめて視聴したい方に最適です!
東洋電産 LEAFのドライバー兼プロデューサーであり、
各種レースドライバーやFM RADIOパーソナリティとして活躍されているレーサー鹿島さんのBLOGです。
EVレースの内容についても、予選や決勝レースの様子がレーサー鹿島さんの見識を基に紹介されています。