第2戦！MIRAI・シビックとの三つ巴の戦いを制す！

　2022全日本EVレースシリーズ今季第2戦が、5月14日(土)静岡県富士スピードウェイで行われました。

　全日本EVレースは日本電気自動車レース協会(JEVRA)主催のシリーズであり、地球温暖化防止とEV産業の発展へ繋げるEVの技術向上を目的としています。

　当社は日本電気自動車レース協会の協賛会社及びEV用急速充電車『T救号』の開発メーカーとして2013シリーズから参戦しています。

　EV急速充電車『T救号』はEVレースシリーズ参加者の皆様へ急速充電サービスを提供しています。

　　　　画像提供：日本電気自動車協会、レーサー鹿島様

        

　昨日からの雨が降り続く中、新型コロナウイルス感染対策を取りながらの第2戦開催。

　第2戦のエントリーは12台、うち1台が欠場。

　EV-2クラスは初戦に続き#88東洋電産リーフe+の1台のみですが、最高峰のEV-1クラスには4台のテスラ・モデル3が参戦、EV-F（燃料電池車）クラスからはトヨタ新型MIRAに飯田章氏がドライバーとして復活し出場。

　また、クルマやバイクの電動化や自動運転用のパワートレインなどを開発製造するムサシ（武蔵精密工業）の#634シビックEV仕様車もドライバーを山下氏に切り替えてEV-Cクラスの参戦となりました。

　今回は#88東洋電産リーフe+と飯田章氏操る新型MIRAIに加え、前戦から確実に実力を上げてきているシビックEV、タイプの異なる3台の戦いが見ものです。

　前日からの雨は予選前には何とか止んだものの、路面はまだまだウェット状態、午前11時15分、気温19℃／路面温度22℃ながらも蒸し暑い中で予選開始。

　#88東洋電産リーフe+は、加減速を抑えたバッテリー温度に負担の少ない走行でテスラ勢に次ぐ5位のグリッドを獲得。6位には#634シビックEVを駆る山下将史、レジェンド飯田章氏の#104トヨタMIRAIは7位グリッドにつけました。

    予選を終えた各車両は、決勝に向け充電を開始。  

　東洋電産「T救号」は「ICCインターナショナル」殿の電源車両と協力し、移動式急速充電器にて予選で消費したテスラ・モデル3への充電を支援、各車両決勝に向けて準備していきます。

　12LAP（55Km）で行われる決勝。

　午後15時50分、気温20℃／路面温度23℃、くもりのドライ路面で決勝がスタート。

　2LAP目に#104MIRAIがスリップストリームから抜け出し1コーナーで5位へ浮上、#88東洋電産リーフe+はいつものようにテールトゥノーズで追従します。

　しかし背後から#634シビックEVがずば抜けたストレートスピードを活かしメインストレートで2台をオーバーテイク、恐るべき速さを見せつけます。

　コーナーの続くセクションでは#104MIRAIと#88東洋電産リーフe+が前に、ストレートでは#634シビックEVがオーバーテイクするという展開が続きます。

　5LAP目、#88東洋電産リーフe+は#104MIRAIのペースが少し落ちたところをオーバーテイクし6位へ順位を上げると、勢いを増し引き離しに掛かっていた#634シビックEVを追いかけます。

　トップスピードが勝る#634シビックEVとの距離をコーナー区間で少しずつ詰めて行き、終盤９LAP #634シビックEVがペースダウンした所を逃さずオーバーテイク、テスラ勢4台に続き総合5位でチェッカーを受けました。

　ゴール時のバッテリー残量は34%、バッテリー温度はレッドゾーンに達しましたが今回も最後までフル走行することができました。

　6位の#104MIRAIとは約5秒、7位の#634シビックEVには約7秒差とかなりの接戦となりました。

　テスラ勢4台によるバトルは、#1地頭所選手が#2松波氏とのデッドヒートを制し2秒差で優勝。結果的にはTAISAN勢の1,2フィニッシュとなりました。

　第2戦は今まで接戦を繰り広げてきた#104MIRAIに加えて#634シビックEVが台頭し、かなりの熱戦となりました。

　今後も3台のアツいバトルが楽しみです。

　今回は県内での開催という事で、東洋電産から多くの方に応援に来て頂きました。

　皆様の声援は大いにレーサー鹿島様の力になりました、応援ありがとうございました。

　#88東洋電産リーフe＋ドライバーであるレーサー鹿島様、並びにEVレースにご協力頂いた皆様、東洋電産の社員の皆様、大変ありがとうございました。

　そしてお疲れ様でした。

　周回数：11　所要時間：26’00.063　平均速度：115.124km

【2022 ALL JAPAN EV-GP SERIES EV-2クラス】

ROUND1	ROUND2	ROUND3	ROUND4	ROUND5	ROUND6	ROUND7
筑波	富士	袖ヶ浦	SUGO	袖ヶ浦	筑波	もてぎ
55km	55km	55km	55km	60km	60km	55km
2022/4/23(土)	2022/5/14(土)	2022/6/26(日)	2022/7/17(日)	2022/8/6(土)	2022/10/2(日)	2022/10/16(日)
出走10台	出走11台
総合5位/1位	総合5位/1位

 

EV-GPを主催されている日本電気自動車レース協会様によるレース結果をまとめたYouTubeビデオです。予選から決勝までのレース当日の様子をまとめて視聴したい方に最適です！

東洋電産 LEAFのドライバー兼プロデューサーであり、

各種レースドライバーやFM RADIOパーソナリティとして活躍されているレーサー鹿島さんのBLOGです。
EVレースの内容についても、予選や決勝レースの様子がレーサー鹿島さんの見識を基に紹介されています。