今期第5戦、地元静岡で前戦やぶれたHonda-eをおさえ健闘の総合8位。                               

　2024全日本EVレースシリーズ今季第5戦が、9月28日(土)静岡県の富士スピードウェイで行われました。

　全日本EVレースは日本電気自動車レース協会(JEVRA)主催のシリーズであり、地球温暖化防止とEV産業の発展へ繋げるEVの技術向上を目的としています。

　当社は日本電気自動車レース協会の協賛会社及びEV用急速充電車『T救号』の開発メーカーとして2013シリーズから参戦しています。

　EV急速充電車『T救号』はEVレースシリーズ参加者の皆様へ急速充電サービスを提供しています。

　　　　画像提供：日本電気自動車協会、レーサー鹿島様       

    　　 　　

　第5戦は地元静岡。かなりの雨予報となっていましたが幸いにもほぼ降雨はなく秋めいた中でのレースとなりました。

　エントリー台数は今期最多タイの15台。最高峰のEV-1クラスについては本レースで総合優勝をほぼ手中にしているモデルS Plaidを駆る#23KIMI選手、初参加となるモデル3の#106sono選手に加えて発売直後のhyundai「IONIQ5N」の2台がエントリー。TCRジャパンレースにも参戦している#3CHOI選手と#45柴田選手がどこまで#23KIMI選手に食らいつけるかが見ものです。また、#22のIONIQ5Nには、国内納車第1号の小峰選手。EV-Sクラスで登場となります。こちらもどのような走りを見せるか楽しみです。

　#88東洋電産リーフe＋所属のEV-2クラスからの参加は、今回もモデル3SR+の#55モンドスミオ選手が参戦。前回やぶれたEV-Pクラス(開発車両/ﾚｰｽ専用車両)の#89ホンダeは今回ドライバーを菊田選手にスイッチしてでの参戦となりました。#88東洋電産リーフe＋がどこまでくらいつけるか見ものです。

　午前 10：10に始まった予選。曇り空のコンディションで#88東洋電産リーフは、新調したタイヤの状態を確認・調整しながらの走行で総合8番手グリッドを獲得。1stグリッドはやはり#23のKIMI選手。MAXスピード312km/hとモデルS Plaidのパワーを見せつけました。

　予選を終えた各車両は、決勝に向け充電・冷却の為各ピットへ。

 

　決勝に向け、東洋電産の移動式急速充電車「T救号」と「ICCインターナショナル」殿にて準備いただいた電源車を駆使し、充電を開始。T救1号は、今回初出場となった蓄電容量の大きなhyundaiを主として急速充電を行いました。充電後は熱くなったモーター・電池の冷却に努め、来る決勝に備えます。

　午後に入り、少しだけ降った雨も止み曇り空の中の午後16時、15台の各車両が16:15分からの決勝に向けそれぞれグリッドへ向かいます。55km12LAPで行われる決勝のスタートです。 

　スタートからトップスピードのポールポジションの#23KIMI選手を先頭に、3台のIONIQ5Nが続きます。#88東洋電産リーフe＋は、前を走る#35ARIYAの折戸選手に次いで8番手を走行。その後ろを#5テスラYのJoe選手、#89Honda e菊田選手と続き、白熱の7、8，9番手争いとなりました。レース中盤まで#23KIMI選手と#3CHOI選手とのトップ争いが続いていましたが、8LAPに入ったところで#23KIMI選手が制御システムによりパワーダウン。ついにIONIQ5N#3CHOI選手がトップへ躍り出ました。

　8LAPでトップに躍り出た#3CHOI選手でしたが、9LAP目に入ったところで#23KIMI選手と同様にパワーダウンとなりスロー走行。3番手からトップ争いを静観していたIONIQ5N#22小峰選手が一気に接近し、9LAP内で2台をオーバーテイク！トップに浮上しました。

　そのままの状態でファイナルの12ラップに突入。先頭を走る#22小峰選手もペースを多少落としたものの、2番手に上がった#23KIMI選手とは30秒以上の差。結果、そのままの順位を維持しトップでゴール！IONIQ5N＃23小峰選手が初参戦で初優勝となりました。2位フィニッシュの#23KIMI選手でしたが、今期の総合優勝が確定しました。初登場したIONIQ5N3台は、1位、3位、5位という好成績でした。EV-2クラスの#55モンドスミオ選手は4位と大健闘を見せました。

　#88東洋電産リーフe＋はテスラやIONIQ5Nの上位がひしめく中、健闘の8位フィニッシュ！前戦でやぶれた#89Honda-eには見事勝利することが出来ました。

　次回、今期最終戦となる第6戦は10月20日(日)に予定されています。最後は有終の美を飾るべく頑張っていきたいと思います。

　EVレースにご協力頂いた皆様、そして東洋電産ドライバーのレーサー鹿島様。そして現地まで応援いただいた社員の皆様。ありがとうございました。　  

周回数：11　所要時間：26’17.781　平均速度：113.831km　ベストラップタイム：2’20.254　

【2024 ALL JAPAN EV-GP SERIES EV-2クラス】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ROUND1	ROUND2	ROUND3	ROUND4	ROUND5	ROUND6
もてぎ	筑波	袖ヶ浦	もてぎ	富士	筑波
55km 11周	55km 27周	55km 23周	60km 13周	55km 12周	60km 30周
2024/3/10(日)	2024/4/27(土)	2024/6/29(土)	2024/8/10(土)	2024/9/28(土)	2024/10/20(日)
出走10台	出走15台	出走13台	出走11台	出走15台
棄権	不参加	総合4位/2位	総合5位/2位	総合8位/2位

 

EV-GPを主催されている日本電気自動車レース協会様によるレース結果をまとめたYouTubeビデオです。予選から決勝までのレース当日の様子をまとめて視聴したい方に最適です！

東洋電産 LEAFのドライバー兼プロデューサーであり、

各種レースドライバーやFM RADIOパーソナリティとして活躍されているレーサー鹿島さんのBLOGです。
EVレースの内容についても、予選や決勝レースの様子がレーサー鹿島さんの見識を基に紹介されています。